WAP - WiSECURE Application Processor
「次世帯の暗号プラットフォーム」!
セキュリティ・性能・柔軟性を両立
WAPは、信頼の基点(Root of Trust)として機能し、カスタマイズ可能なアプリケーションファームウェアや専用ASIC実装にも対応します。ドローン、セキュアブート、ブロックチェーン用コールドウォレット、ハードウェア認証デバイス、HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)など、ミッションクリティカルなエッジデバイスに最適なセキュリティ基盤を提供します。
量子コンピュータ時代を見据えた未来対応型設計
ポスト量子計算機暗号へのスムーズな移行を実現
量子コンピュータの進展に伴い、RSAやECCといった従来の暗号方式は急速に脆弱性が高まりつつあります。米国国家安全保障局(NSA)は「CNSA 2.0」ポリシーにおいて、2027年までに全ての政府機関およびそのサプライチェーンに対し、ポスト量子暗号(PQC)アルゴリズムの導入を義務付けています。
WAP(WiSECURE Application Processor)は、ポスト量子時代における高度化するサイバーセキュリティ要件に対応するため設計された、高性能な暗号応用処理プロセッサです。RSAやECCとの互換性を保持しており、既存のインフラやデバイスから量子耐性のあるシステムへの段階的移行や併用が可能です。
■ WAPの幅広い活用シーン
お使いの機器が以下のいずれかの条件に該当する場合、設計段階から WAP の導入を検討することで、安全性と競争力の両面で優位性を確保できます。
(1) 重要システムへの適用
高度なセキュリティと高性能な暗号演算が必要な場合
(2) 設計とコストの最適化
回路基板設計を簡素化し、BOM コストを削減したい場合
(3) 長寿命製品
製品ライフサイクルが 5 年を超え、量子コンピュータ時代の脅威やコンプライアンス要件に対応する必要がある場合
(4) 長期価値のあるデータを扱う場合
HNDL 攻撃を防ぎ、将来の量子コンピュータによる重要データの解読を回避する必要がある場合
WAPは信頼の起点(Root of Trust)とする、ドローン、エッジデバイス、ブロックチェーンのコールドウォレット、ハードウェア認証器、HSM(ハードウェア・セキュリティ・モジュール)など、セキュリティを重視する製品への導入に非常に適しており、ミッション・クリティカル・システムにおいて中核を担います。
これらの適用シナリオにおいて、WAP を採用することで、従来のセキュリティチップの機能を統合し、安全性に乏しい MCU を置き換えることが可能となり、回路設計の簡素化、コスト削減、信頼性向上を同時に実現できます。

■ WAPの主な特徴

1.高速暗号処理と高度なハードウェア安全設計
高速AES処理と省電力を両立し、安全な鍵生成と解析耐性でマスターキーを強固に保護。

2.国際標準耐量子計算機暗号と従来の公開鍵暗号に両対応
ML-KEM・ML-DSAに加えRSA・ECCも対応。ハイブリッド署名で将来もハードウェア交換不要で量子攻撃に備える。

3.専用ASICチップとしてのカスタマイズが可能
利用シーンに応じたアーキテクチャ設計が可能で、専用のASIC暗号チップに最適化。チップの開発コストとリスクを避ける。